REPORT
活動報告
2018年3月14日(水)
参加費 | 無料 |
開催地 | 東京都 |
会場 | 東京ウィメンズプラザ 第一会議室 東京都渋谷区神宮前5-53-67 |
受付締切 | 2018年3月13日(火) |
講師 | 齋藤 央嗣 神奈川県自然環境保全センター 研究企画部 研究連携課 主任研究員 |
【講演概要】
最近の疫学的な調査で有症率が2人に1人とされる花粉症対策として、神奈川県では花粉量の飛散予測等の情報提供を行うとともとに、根本的な対策として、花粉症対策品種の開発を進めてきた。平成10年に花粉の少ないスギを選抜したのを皮切りに、平成16年に全国で初めて花粉の少ないヒノキを選抜し現在県内で生産されるスギ、ヒノキのすべての苗木を花粉症対策品種に転換している。さらにこの花粉の少ないスギの中から平成16年に全く花粉を出さない無花粉スギを選抜、平成22年には初めて種子による無花粉スギ苗木の植栽を開始した。さらに平成24年には全国で初めて無花粉ヒノキを発見、その実用化研究を進めている。
【講師プロフィール】
東京都大田区出身。平成4年4月に神奈川県に採用され3年間行政担当ののち、平成7年より森林研究所(現自然環境保全センター研究企画部研究連携課)で森林、林業の研究に従事。現在花粉症対策として無花粉スギの実用化や無花粉ヒノキの選抜、丹沢の保全再生研究等に取り組んでいる。
専門は森林生態学、林木育種学。NPO花粉情報協会副理事長、日本花粉学会評議員・編集委員、関東森林学会行事担当理事、森林遺伝育種学会監事。